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2026年7月15日

なぜ私たちは、ホテルの"現場"まで行くのか ― データで日本を観光立国するための、AZOOの選択

100室あるのに、売れるのは80室まで──残りの20室は、毎晩"埋まらないまま朝を迎えている"。なぜテクノロジーは、まだこの問題を解決できていないのか。京都発スタートアップAZOOは、その問いに正面から向き合っています。代表・横田裕子が、事業への想いと、一緒に挑みたい仲間へのメッセージを語ります。

なぜ私たちは、ホテルの"現場"まで行ってAI導入を支援するのか ― データで日本を観光立国するための、AZOOの選択

100室あるホテルで、80室しか売れない。 物理的には存在するはずの20室が、誰にも使われないまま夜を迎える——これは一つの施設だけの話ではなく、日本中のホテルで毎晩くり返されている現実です。需要が不足しているわけではありません。予約を受け付けるための体制が、人とシステムの両面で需要に追いついていないのです。

私が代表を務める株式会社AZOO(プロダクト名:WASIMIL)は、「ホテル運営をAIで変革する、Hotel Techスタートアップ」です。この一文を読んで「よくあるSaaS会社の話でしょ」と思った方には、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

私たちが選んだのは、プロダクトを渡して終わりにしない道です。ホテルの現場に入り込み、運営フローを再設計し、AIが実際に動き続けるところまで伴走する──そこまでやらなければ、日本の観光産業は変わらないと確信しています。


ホテルは、"売れるはずの部屋"を手放してしまっている

日本の宿泊業の市場規模は年々拡大し、毎年500施設以上が新規開業しています。インバウンドの波は続き、観光需要は旺盛です。それでも現場に行くと、フロントスタッフが電話とFAXとExcelを同時に操作しながら、顔を上げる余裕もなく働いている光景に出会います。

なぜこうなるのか。答えはシンプルで、ホテルの運営システムが「機能ごとに別々のツール」で成り立ってきたからです。予約管理、客室管理、収益管理、顧客情報──それぞれのシステムがデータを抱え込み、連携しません。人が橋渡しをするしかなく、人手が足りなければ業務が止まります。結果として、売れるはずの部屋が売れないまま終わってしまいます。

重要なのは、これが単なる「働き方の問題」というより、「産業の構造そのものが抱えてきた課題」だということです。さまざまなツールが混在し、データがバラバラに管理されてきたことが、ホテルの現場に長年の非効率を生んできました。


なぜ今、「ホテルOS」がAIによる宿泊業の転換点になるのか

私たちが開発してきた「WASIMIL」は、15以上の機能を一つのプラットフォームに統合したホテルOSシステムです。予約から客室管理、収益最適化、顧客データの蓄積まで、ホテル運営に必要な情報が一箇所に集まります。単機能ツールの乱立に終止符を打ち、ホテルを「データが一本筋で流れる状態」にすることが、WASIMILの存在意義です。

そして今、この統合データ基盤が決定的な意味を持つ転換点が来ています。AIエージェントの登場です。

AIは、バラバラなデータからは学べません。統合されたデータ基盤があってはじめて、需要予測、動的な料金設定、スタッフ配置の最適化といった業務をAIが担えるようになります逆にいえば、データが分断されたままのホテルにAIを導入しても、うまく機能しません。WASIMILが作ってきた統合基盤は、AI時代においてこそ、最大の競争優位になると思っています。

私たちは「Kanko AI」というホテル特化のAIプロダクトも展開しています。WASIMILで統合されたデータを土台に、AIが実際の業務判断を支援します。


良いプロダクトだけでは、ホテルは変わらない

正直にお伝えします。WASIMILを導入したからといって、それだけでホテルが変わるわけではありません。 長年の運営フローは容易には変わらず、スタッフに染みついた習慣は新システムを「入れた」だけでは変わりません。

データが蓄積されても、意思決定に活かす文化が根付いていなければ宝の持ち腐れです。AIが動く環境を整えても、運用が定着しなければ成果には結びつきません。

私たちがたどり着いた答えは、「プロダクトと現場伴走をセットにする」ことです。

参考にしたのは、AnthropicやOpenAIが実践するFDE(Forward Deployed Engineer)モデルです。優れたAIプロダクトを持つ企業が、顧客の現場に人を送り込み、実装と定着を徹底支援するあの発想を、ホテル産業に特化して展開しています。私たちはこれを「ホテル運営AX化パートナー」と呼んでいます。


現場知見が、次のホテルを速く変える

この伴走モデルには、もう一つの狙いがあります。現場で得た知見を、プロダクトに還元することです。

ホテルの現場に入ると、開発チームの予想を超える「実際の使われ方」に出会います。スタッフがどこで戸惑うか、どんな業務フローが現実には存在するか、AIのアウトプットのどこが現場では使いにくいか──これらはプロダクトだけを見ていては分かりません。

現場で得た課題と改善点をWASIMILとKanko AIへフィードバックし、次の導入がより速く、より効く形に磨き上げていきます。1施設の成功をチェーン・複数施設へ展開できる「型」に昇華し、属人的な導入を、再現性のある仕組みへ。この循環こそが、AZOOの事業の核だと考えています。

良いプロダクトと良い現場伴走が噛み合うことで、次のホテルはより速く変われます。

それが積み重なると、産業全体のスピードが上がります。ホテルの人手不足が解消され、より多くの客室が売れるようになり、観光経済が動く──「データ×AIで観光立国をする」という私たちのミッションは、この循環の延長線上にあります。


京都の京町家から、世界水準のチームで

私たちのオフィスは、京都・下京区にある京町家をリノベーションした空間です。格子窓から自然光が差し込む和の空間に、MacBookとホワイトボードが並んでいます。東京にサテライトオフィスも予定しています。本拠地はこの京町家です。

チームは多国籍・バイリンガルです。日常会話も会議も、日本語と英語が自然に混ざります。

京都という場所に根ざしながら、グローバルスタンダードな環境で仕事をする──この組み合わせは、AZOOならではのものだと思っています。

この環境で「観光立国」という構想を動かすには、当然ながら一社・一チームでは実現できません。事業のフェーズが上がるにつれ、多様なスキルと意志を持つ仲間が必要になってきます。


この構想を、一緒に作る人を探しています

私たちが今探しているのは、特定のスキルセットを持つ「即戦力」だけではありません。事業の筋を信じ、自分の力でその筋を太くしていける方です。

まずは現場でホテルの変革を主導する人材が必要です。「デプロイメント・ストラテジスト」という職種で、ホテルへの導入支援から経営パートナー化まで、現場の変革を主導していただく役割です(詳しくは職種定義ページでご確認いただけます)。コンサルティングやカスタマーサクセスの経験がある方には、提案で終わらせず実装まで責任を持つ環境が、キャリアの次のステージになるはずです。

顧客の成功を設計する人材も必要ですし、AIとプロダクトを磨くエンジニアも、市場を切り拓く営業・マーケターも。職種は問わず、「ホテルをAIで変える」という構想の意義を感じてくださる方と話したいと思っています。

正直にお伝えすると、組織はまだ小さく、型もこれから作るフェーズです。整ったオペレーションを望む方には向かないかもしれません。でも、事業の設計から自分が関われる希少性は、このフェーズにしかありません。数年後に「あの時期にAZOOにいてよかった」と思える経験が、きっとここで積めると信じています。


FAQ

よくある質問

Qホテル業界の経験がなくても応募できますか?
A

A. はい、問題ありません。私たちが重視するのは業界知識よりも、「課題を構造的に捉え、現場で動かし切れるか」という思考と行動力です。ホテル業界の知識はチームと現場から学べます。コンサルティング・SaaS・事業会社でのCSや営業経験が直接活きるポジションが多くあります。

Qコンサル・CS経験はどう活きますか?
A

A. 非常に活きます。特にデプロイメント・ストラテジスト(DS)のポジションは、「提案して終わり」ではなく「実装して定着させる」フェーズまで担当します。コンサルの仮説思考やCS的な顧客理解力は、ホテルの現場フローを再設計する際に直接機能します。「提案書ではなく現場で勝負したい」という方に向いています。

Qリモートで働けますか?
A

A. リモートワークと出社(原則週3日)を組み合わせたハイブリッド勤務です。6:00〜20:00の範囲で時差勤務も可能で、ライフスタイルに合わせた働き方を選べます。

Q京都在住でなくても働けますか?
A

A. はい。東京のサテライトオフィスも活用できます。京都市内への引越しの場合は最大5万円の引越し補助制度もあります。チームの多くが各地・各国からリモートで参加しています。

Q今はどんなフェーズの会社ですか?
A

A. プロダクト(WASIMIL)は国内宿泊事業者への導入が進んでいるフェーズで、現場伴走型の「ホテル運営AX化パートナー」モデルを本格展開するタイミングです。組織の型はこれから作るフェーズであり、仕組みづくりから関われる裁量があります。経営陣と距離が近く、意思決定の現場を直接学べる環境です。

Qまず話を聞くだけでも大丈夫ですか?
A

A. まずは気軽な一歩から始めてみてください。いきなり応募を意識する必要はありません。AI関連の採用イベントやコミュニティを通じて、AZOOのメンバーと率直に話す機会をぜひご活用ください。


Qまずは、話しませんか
A

私たちの構想に「面白そう」と思った方も、「自分には早いかも」と迷っている方も、どちらも歓迎です。

まず気軽に参加できる場として、AZOOのAI採用コミュニティ・イベントを定期開催しています。応募前の方も大歓迎です。チームのメンバーと直接話せる場なので、「会社の雰囲気を知りたい」という段階で来ていただければ十分です。

👉 AIコミュニティ・採用イベントへ参加する

採用サイト全体(職種一覧・導入事例・カルチャーデック)は careers.wasimil.com にまとめています。エンジニア・ビジネス職・DS職それぞれの詳細は採用ページの職種ページでご確認ください。

業界課題の詳細・創業ストーリー・各職種の定義については、それぞれ個別の記事で書いていく予定です。続きはぜひ採用サイトからフォローしてください。


執筆:横田 裕子(株式会社AZOO 代表取締役)

まずは、会いにきてください。

応募の前に、AI×ホテルのイベント/コミュニティで一度お会いしませんか。登録・履歴書は不要です。