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2026年7月15日

"提案する側"から"作る側"へ ― デプロイメント・ストラテジストという仕事

「提案書を出して、あとは現場任せ」——そんな働き方に物足りなさを感じていませんか?AZOOが新設する【デプロイメント・ストラテジスト】は、AIをホテルの現場で実際に使われる仕組みへと落とし込む、まだ業界に存在しない職種です。なぜいまこの役割が必要なのか。その考え方の根本を、代表・横田が語ります。

"提案する側"から"作る側"へ ― ホテル運営を現場からAIで変革する、デプロイメント・ストラテジストという仕事

ホテル運営をAIで変革する、京都発のスタートアップ・AZOOが、2024年に新設した職種がある。その名は「デプロイメント・ストラテジスト(DS)」。一言で言えば、ホテル経営をAIで変革する、ゲームチェンジャー。 ── 提案で終わらせず、AIを現場で動かし切る人だ。

「いい提案ができた。でも、それが実際に動いているところを見届けられない。」

コンサルティングファームやエンタープライズSaaSのカスタマーサクセスを経験した方なら、この感覚を一度は持ったことがあるのではないでしょうか。そういう人にこそ、この記事を読んでほしいと思って書いています。

現在、AZOOには専任のデプロイメント・ストラテジストは1人もいません。だからこそ、「なぜこの職種を新設するのか」「1人目は何をするのか」を、設計思想から誠実にお伝えしたいと思います。

事業の方向性に共感し、ロールの意義を理解した上で、「自分ならこう貢献できるかもしれない」と感じてくださった方に、ぜひ一度お話しする機会をいただきたい。それが、この記事を書いた理由です。


ホテルに「売れていない部屋」が溢れている、という現実

まず、事業の背景からお話しします。日本では民泊や簡易宿所を含め、宿泊施設が年間2,000件を超えるペースで増加しています(観光庁「宿泊旅行統計調査」)。訪日外国人数は2025年に約4,268万人と過去最高を更新し(JNTO)、観光産業は本格的な成長期を迎えています。

一方で、ホテル・旅館の約6割が人手不足を訴え(帝国データバンク調べ、2025年1月)15万人の労働人口不足だとも言われています。スタッフを確保できずに客室を売り止めせざるを得ない施設が全国で相次いでいます。「需要はある。しかし、受けきれない」——これが宿泊業界の構造的な現状です。

AZOOが取り組むのは、この構造そのものをAIで変えることです。ホテルOSシステム「WASIMIL」と、AIエージェント化の「Kanko AI」を両輪に、「データ×AIで観光立国をする」というミッションを推進しています。

ただし、ここで明確にしておきたいことがあります。プロダクトを「作る」だけでは、このミッションは達成できません。

優れたAIプロダクトがあっても、ホテルの現場に根付かなければ意味をなさない。

業務フローに乗らなければ、スタッフは使わない。使われなければ、データは蓄積されない。データがなければ、AIは精度を高められない。この「最後の1マイル」を解くために、AZOOはデプロイメント・ストラテジストという職種を設計しました。


「FDEモデル」をホテル産業に持ち込む

AnthropicやOpenAIが、自社AIを大企業へ届ける際に実践している「Forward Deployed Engineer(FDE)」というアプローチをご存知ですか。エンジニアがお客さまの現場に寄り添い、プロダクトを日々の業務フローに自然に溶け込ませながら、現場で感じたリアルな声をプロダクトへ還元していく、そんな考え方です。
最近は「FDE」を名乗るポジションも少しずつ増えてきましたが、実際のところ「導入サポート担当」「設定代行スタッフ」の役割にとどまっているケースも、まだ多いのが現状です。では、AZOOのデプロイメント・ストラテジスト(

DS)はどこが違うのでしょう。

正直にお伝えすると、その違いは「経営の意思決定の場に、いっしょに踏み込むかどうか」にあります。

DSは、ホテルの現場で運用を支えるだけでなく、「なぜ人手不足が起きているのか」「どの業務をAIに任せれば収益性が上がるのか」という経営課題の構造を読み解き、AIを活用したソリューションをみずから設計・実装・検証していくポジションです。

プロダクトがまだ答えを持っていない問いに、現場の方々と一緒に向き合いながら、答えをかたちにしていく。それがAZOOの考えるDSの姿です。 もちろん、決まった型はまだありません。

1人目のDSには、この役割の定義づけからいっしょに考えてほしいと思っています。それは「整っていない」ということではなく、「今この瞬間だからこそある、大きな裁量」だと捉えています。


DSの仕事を4つに分類する

領域主な業務内容
①導入設計ホテル・宿泊施設へのWASIMIL導入にあたるオンボーディング設計。施設の運用フローをヒアリングし、最適な初期設定・移行計画を策定する
②カスタマーサクセス導入後の活用定着を支援。KPIモニタリングや定期レビューを通じ、施設ごとのROI最大化を伴走する
③プロダクトフィードバック現場の声をプロダクトチームへ橋渡し。ユースケースを構造化し、機能改善・新機能開発の優先度づけに貢献する
④展開・横展開戦略成功事例をパターン化し、新規施設・エリアへのスケールアウトを推進。導入ノウハウをドキュメント化して組織知に変換する

入社後90日で何をするか

型がない、1人目である──それが不安要素になりうることは、私たちも十分に理解しています。だからこそ、入社後最初の90日間をどのように過ごすか、そのイメージを具体的にお伝えします。

期間テーマ主なアクション
0〜30日現場観察と事業理解京都・下京区の京町家オフィスに出社し、WASSIMILとKanko AIの機能・設計思想を理解するところから始めます。プロダクトチームのミーティングに同席し、導入済みホテルへの同行訪問を通じて、現場の「生の状態」を自分の目で確認します。
30〜60日初期導入案件への参加既存の導入支援に入り込みます。「型がない」からこそ、「どんな型があれば次が速くなるか」を問い続けながら動く期間です。現場の課題とプロダクトのギャップを言語化し、プロダクトチームへのフィードバックを始めます。
60〜90日ソリューション仮説の立案自分が担当する施設・チェーンの課題を経営視点から構造化し、「この3ヶ月でどんな変化を作れるか」の仮説を経営陣にプレゼンします。私(横田)との距離はフラットで、週次で直接対話できる体制を整えています。

FAQ

よくある質問

Q1. カスタマーサクセスと何が違うのですか?
A

CSは「顧客がプロダクトを正しく使えるように支援する」ことがコアです。DSは「プロダクトを使ってどんな経営課題を解くか」の設計から入り、現場実装・改善サイクル・ソリューションの型化・経営伴走までを担います。CSが「プロダクトありき」で動くとすれば、DSは「課題ありき」で動く。プロダクトが答えを持っていない問いに対しても、自分で答えを作りにいくのがDSです。ご興味があれば、DSと他職種の比較(careers.wasimil.com/careers)もご覧ください。

Q2. ホテル業界の経験がなくても大丈夫ですか?
A

大丈夫です。私たちが求めているのは「ホテル運営の知識」ではなく、「複雑な課題を構造化し、人を巻き込んで変化を起こした経験」です。ホテル業界の文脈は、現場に入れば3〜6ヶ月で身につきます。一方、「どこにボトルネックがあるか」「なぜ変化が起きないか」を読む力は、業界経験では代替できません。コンサルティングやSaaS事業での構造化・変化管理の経験は、そのままDSの武器になります。

Q3. コンサルタントの経験はどう活きますか?また、コンサルとの違いは何ですか?
A

コンサルタントとしての「問題の構造化」「仮説立案」「ステークホルダー管理」は、DSの仕事に直結します。違いは一点:実装まで自分で責任を持つかどうかです。コンサルは提言がアウトプットになりますが、DSは「現場が変わったかどうか」「数字が動いたかどうか」がアウトプットです。「提案書を書いて終わり」という経験にもどかしさを感じている方にとって、DSはその逆の仕事です。

Q4. まだ1人目で、型もないとのことですが、サポートはありますか?
A

型がないことは事実です。ただ、孤独に放り出すつもりはありません。プロダクトチーム、エンジニア、代表(私)が隣にいます。また、AZOOは全社員の約6割が海外在住メンバーの多国籍チームで、SlackやNotionを通じたグローバルな知見の共有が日常的に行われています。「型を作る経験」そのものを楽しめる人に来てほしいと思っています。

Q5. 京都勤務は必須ですか?
A

原則として週3日出社(京都・下京区の京町家オフィス)をお願いしています。東京にサテライトオフィスもあります。京都市内への引越しの場合、最大5万円の引越し補助があります。6:00〜20:00の範囲での時差勤務・リモートワーク併用も可能です。


Q「描くだけの仕事」は、もうやめたい人へ
A

少し正直にお話しすると、AZOOはまだ小さなスタートアップです。DSは1人目で、決まった型もなければ、参考にできる手本もありません。それでもこの職種に投資したいと思うのは、「最後の1マイルを解かなければ、このミッションは達成できない」という想いがあるからです。
毎年開業し続けるホテル市場で、AIを「ちゃんと使われるもの」にしていくには、提案だけで終わらせず、現場でしっかり動かし切れる人の存在がとても大切です。そしてそういった仕事は、構造を読む力・変化を一緒に引っ張っていく意志・経営の言葉で話せる人だからこそできることだと感じています。
京都の京町家オフィスで、多国籍のメンバーとともに「データ×AIで観光立国をする」という構想を、現場に根ざした仕事からひとつひとつ積み上げていく。そんな仕事に少しでも興味を持っていただけたなら、まずはお気軽に私たちのコミュニティイベントに顔を出してみてください。


QまずはAIコミュニティ・採用イベントへ
A

👉 AZOOのAI採用コミュニティ・イベントページはこちら

AI×ホテル産業をテーマにしたコミュニティイベントを開催しています。DSという職種に興味がある方、転職を検討しているわけではないけれど話を聞いてみたい方、大歓迎です。


Q関連リンク

まずは、会いにきてください。

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